そんなことより

ゲームの話とか全然関係ない話とか

【ザンキゼロ感想】不親切=高難易度ではないことにスパイク・チュンソフトは早く気づくべき

2018年7月にスパイク・チュンソフトから発売された、ザンキゼロを今更ながらプレイした。

ジャンルはノンストップ残機サバイバルRPG。なんだそれ。

ダンガンロンパシリーズのスタッフが手がけてはいるものの、ダンガンロンパシリーズとはなんの関係もない。

人類が滅亡し、生き残った8人のクローン人間が死を繰り返しながらサバイバルし人類再生を目指す、というのが大まかなストーリー。

胸糞展開やホラー・グロも満載ということで、せっかくビルダーズ2で癒された自分の心をなぜかまた闇堕ちさせるためにプレイ。精神がジェットコースター。

 

以下、重大なネタバレなしのレビューを書いていく。ネタバレありの感想は次の記事で。

 

【良い点】

○個性豊かで魅力的なキャラクターたち

このゲームに登場する8人は個性的ではあるが、それが過剰すぎない。25歳の大人として仕事に就き、それぞれの人生を歩んでいる一般人なので、身近に感じられるだろう。

章ごとにキャラクターの視点が切り替わり、それぞれの心情が深く描写される点も感情移入のしやすさに一役買っている。

サチカ以外は幼年期〜老年期まで4パターンのグラフィックが用意されており、ボイスも異なる(壮年期以降は青年期のボイスを加工したもの)

イベントもその時の年齢で進むため、いつのまにかどの年代の姿にも愛着が湧く。もちろん、ハゲたリョウにも。

 

○状況が二転三転する予測できないストーリー

なぜ人類は滅びたのか?なぜ8人だけがクローン人間となり生き残ったのか?エクステンドTVを作った人物とその目的は?

それらの謎の解明へ小さな希望が見えてきたかと思ったら、簡単にひっくり返されて絶望する。

そんな中で芽生える8人の絆、示唆される黒幕の存在…。先が気になって自然とゲームを進めたくなる魅力に溢れている。

 

【人を選ぶ点】

△えげつない下ネタやゲス要素

ダンガンロンパシリーズではおなじみとなっているゲスなイジリや下ネタはこのゲームにも受け継がれている。むしろ悪化しているかもしれない。

私は割と平気な方なのだが、たまに度を越していて軽く引いてしまうことがあった。

ゼンの攻略ビデオの結末に「うわー」って引いてたらショウとミライがめちゃめちゃ茶化すからさらに引いてしまった。そこ茶化せる?無理じゃない?

基本的にエクステンドTVのノリは面白いんだけど、たまにしつこく感じる。

 

△ホラー・グロ要素あり

爽やかなパッケージイラストとは裏腹に結構なホラーゲーム。グロもある。

CERO Dなので察した人はいるかもしれないけど、耐性ないとキツイかも。

グロは平気だったけど、影男がマジでホラーだった。久々にゲームの敵キャラでびびった。魔剣爻のアイアンメイデンぶりだよ。絶対に許さねぇ。

 

△ニッチな要素あり

スタミナや生命力以外に、便意ゲージというものがあり、MAXになったら男女関係なく容赦無く漏らす。

トイレに行けば0にできるが、ないときは空ペットボトルを使えば少しゲージを減らせる。斬新なシステムだけど正直かなり抵抗ある。

私はこまめにトイレ行って、無理ならスコア使って帰還して、と徹底してたので漏らすどころか空ペットボトルすら使った事ないけど。

だってさあ、いくらサバイバルといえども最低限の人間の尊厳は失わせたくなくない?人間ならちゃんとトイレで用を済まさないとね。そういう性癖の人はいいんだろうけど…。

また、任意の2人を同室にして寝ると、親愛度が上がりそれに応じて絆イベントが発生する、というシステムがある。

しかし、親愛度がMAXまで上がった後に見られるのが、事後イベント(パンツ一丁イラスト付き)

同性同士でも、幼年期でも老年期でも発生する(しかもご丁寧に全年代分のイラストが用意されている)

友情育んでたと思ってた男2人がピロートーク始めた時の私の気持ち考えたことあるの?

 

【悪い点】

×難易度によるアイテムドロップ率の変化システム

一般的にゲームにおける難易度というものは、最初に設定した後は、その難易度が自分に合わないと感じない限りそうそう変えないものではないだろうか?

しかし、このザンキゼロはゲーム中何度も難易度変更をすることになる。

その原因は難易度によるアイテムドロップ率の変動にある。

高い難易度なら敵がレアアイテムをドロップしやすい、というのはわかる。

しかし、おすすめ難易度のⅢだと、レアアイテムがほとんど(または全く)ドロップしない設定になっている。おすすめ難易度なのに。

つまり難易度Ⅲ以下だと、ほとんどの強い装備は作れないし、ベースを最大まで拡張することはできない。

初心者やゲームが下手な人間が望んでいるのは、楽に最強装備を手に入れて無双することではないだろうか?

素材集めの時にだけ難易度を上げたとしても、敵は強くなるし、廃墟内のハプニングは増える。本当にアクションが苦手な人にとっては辛いのではないだろうか?

「難易度」というものに対する開発側とユーザー側の認識に齟齬がある気がする。

 

×バランス調整が不安定

武器には攻撃属性があるが、斬撃が圧倒的に強いのでどうしても斬撃に適性のあるキャラが優遇されてしまう。

工作や料理で余る素材と足りない素材が極端すぎる。大量に手に入るシャチの肉の用途が少ない。焼いて食えよ。

クリオネを使う場面がない。チャージして殴ったほうが早いし、壁を壊すのも火炎ピッケル等で代用できるし…。本当に何に使うの?自殺用?それとも暴走時の触手エロ絵を見るため?

同じ状態異常でも種類が存在する(毒なら神経毒、出血毒、細菌毒)が、治療アイテムも状態異常の効果も全く同じなので分かれている必要性がよくわからない。シガバネの数稼ぎ?

ラスボスが弱すぎる。難易度Ⅲだと全部位破壊前に倒してしまう。トロフィー項目なのに。

死んで強くなるシガバネは斬新なシステムだが、数が多すぎて「めんどくささ」が勝ってしまいがち。到底コンプリートする気にはなれない。

 

×全体的に説明不足で不親切

ベースの拡張や装備を作るのに必要な素材はわかるものの、それがどこで手に入るのか全くわからない。名前からどの敵がドロップするか予想できるものもあるが、素材系は見当もつかない。

攻略サイトや攻略本を見ればいいのかもしれないが、そもそも攻略を見ることを前提にしてゲームを作るべきではない。

ダンガンロンパの頃から感じていたが、ここのスタッフは「不親切・不便=高難易度」だと勘違いしている節がある。

ダンガンロンパも裁判中のミニゲームの説明の部分などに不親切さを感じてはいたが、そこはメインではないし、他の部分の面白さでカバーできていた。ザンキゼロはゲームのメインである探索パートが不便なせいで退屈になりがち。

探索時に、一度行ったフロアに一気に飛ぶ機能がないのも面倒くさい。スコアを消費して即帰還できる機能はあるのだから、リアリティの追求というわけでもないだろう。

スコア消費した上に、移動する階数分歳をとる、くらいのペナルティをつけて実装できないものなのか?

そのほかにもバックログがないとか、結構盛り上がるシーンなのにパートボイスとかそういうちょっとした点も気になる。

 

まとめると、ストーリー面白い!キャラクター魅力的!でもシステム面はクソ!って感じ。

ストーリーに重きを置いていて、多少のシステムのクソさには目をつぶれる人におすすめ。

またはものすごいドMの人はいいんじゃないだろうか。いろんな意味でニッチなゲーム、それがザンキゼロだ!!!

私はこんなこと書いておきながら公式設定資料集買ったからな!

 

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ミラクルニキで理想のコーディネートを追求しよう

私が第五人格と並んで毎日ログインしているスマホゲームがある。

それがミラクルニキ。というよりほぼこの2つしかスマホゲームはやってない。

 

簡単に言えば着せ替えゲームなのだが、バトル要素がある。

バトルと言ってもコーデバトル。相手とどちらがよりお題に沿ったファッションができるかを競う。

服には10の属性があり、それぞれ

キュート⇔大人

ピュア⇔セクシー

アクティブ⇔エレガント

シンプル⇔華麗

ウォーム⇔クール

のように対応している。

それ以外にもメルヘン、OL、和風、ロック等のジャンルも存在し、コーデバトルの採点に関わってくる。

 

ストーリーは多分異世界転送もの…?

ニキとモモ(謎のしゃべる猫)が飛ばされた先はコーデバトルがすべての決定権を持つ狂った世界。

その中でニキは…なんで旅してるんだっけ?知らん。

とにかく暴力なし!全てはコーデバトルで決着!の狂った世界なので、行く先々でコーデバトルをすることになる。

泥棒されてもその泥棒とコーデバトルして勝てば盗まれたものを返してくれます。どういうことなの?

しかし、暴力のない世界だと思っていたら、正確には「呪いによって暴力をふるえないので代わりの手段としてコーデバトルをしている」だけだったらしい。

いや、武力が使えないからってそうはならんやろ。

狂った世界であることには変わりなかった。

 

とにかく衣装が豊富で可愛い。

ジャンルごとにかなりの種類の衣装があり、集めて着せ替えるだけで十分楽しい。コーディネートは4つまで保存できるので、お気に入りのコーディネートができたら保存して眺めたり、投稿したりできる。

自分では到底着ることのできないメルヘンなファッションもこのゲームなら自由自在だ。

 

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また、課金要素はあるものの、コーディネート一式を手に入れるために課金してもせいぜい3000円あればお釣りがくる。

私は月に1000円も課金していないし、全く課金しない月もある。欲しい衣装がある時だけ課金するようにしている。

無課金でもコツコツ毎日やっていればダイヤが貯まって十分遊べるのが、このゲームのいいところだ。

 

そんなわけで課金至上主義のゲームに疲れたらミラクルニキをやろう!もちろん男性もな!

 

公式サイト

 

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ドラクエビルダーズ2は私の9連休を破壊していった

年末年始は9連休だった上、ジムも休みだったせいで、何もやることがなかった。

そのおかげで発売直後はなかなか集中して進められなかったドラクエビルダーズ2に熱中することができた。

それまでの分を取り戻すかのように睡眠時間や食事の時間を削ってまで熱中した。こんな感覚は久しぶりだ。

前作をプレイし、Minecraftよりビルダーズの方が肌に合うと確信した私は2の発売を心待ちにしてきた。(ドラゴンクエストビルダーズの思い出 - そんなことより

そのためだけにNintendo Switchを購入したほどだ。

というわけで私の9連休はすべてドラクエビルダーズ2に費やされた。マジでどこにも出かけてない。

そして休み明けの直前に無事ストーリークリアにこぎつけた。

これより下はチャプターごとの感想などを書いていく(ネタバレ注意)

 

チュートリアル

とりあえず見た目をピンク髪にしてしまう(前作も)

ハーゴンと破壊神シドーが3人のロトの子孫に倒され、ハーゴン教団も壊滅寸前らしいけど、その残党に捕まって船に乗せられている。

ほかにもビルダーが捕まってるし、前作と違って別に珍しい存在じゃないっぽい。

ガイコツ船長をはじめとした魔物達にこき使われつつ、チュートリアルをこなす。魔物はみんな微妙に優しくて可愛い。

特に船長がただのいいガイコツで好き。最後水が流れ込んできたとき、バリア張って守ろうとしてくれてたような…?やさしい。

危険思想で記憶喪失のシドーと女王さま気質のルルと一緒に無人島へ漂着。すごい不安。こいつらの面倒見たくない。

そしてしろじいこと白いおおきづちになぜか島を丸ごともらった。怖い。お前前作のおおきづちの長老じゃねぇの?

でも何にもない島なので、開拓のための仲間や素材を別の島から集めて来なければならない。

なんかちょうどよく船と船長も手に入れて準備万端で次の島へ。

 

モンゾーラ

船が怖いからヤダと駄々をこねるルルを置いてシドーと2人でモンゾーラ島に到着。

農業が盛んで、緑がたくさんという話だったのだが、地面は泥だらけで木は枯れてる荒れた島だった。騙された。

魔物に襲われていたアラレちゃんを助け、彼女が作っているという大農園へ。

そこに大農園はなく、代わりに小さな畑と、どこかで見たことのあるおっさんがいた。見ていると無性に土に埋めたくなる顔だ。鼻毛が大量に出てそう。

なんやかんやあって畑を作って大樹の種を植えたら教団の副総督マギールさんに見つかったけど、割といい人で助かった。

その後もなんやかんやで畑を大きくしつつ住民を増やす。おおみみずや犬など人外も仲間にしていく。一瞬の気の迷いで犬の名前を「ねこ」にしたらその後の会話がえらいことになった。

トイレ作ったらみんな使ってくれて感動。でもこやしってこれ…うん…

畑も大きくなり町も発展して、マギールさんもすっかり溶け込み、大樹も大きくなってすべてが順調…と思いきや、モンゾーラ島で1番偉いマンドリルのでかいやつが来てマギールさんを殺害して大樹を壊していった。

っていうか、総督の割に全く知性とか品性とか感じられなさすぎない?マギールさんが総督でよくない?戦闘力=権力って考えの組織なのかな。

マギールさんの遺言により大樹を一から作ることになったけど、何もしなくても住民が作ってくれた。有能。足場のない場所にもブロック置いてて主人公よりすげぇや。

総督はやっぱり頭悪いのでバナナの皮で転ばせてタコ殴りで終了。住民が普通に強い。

そんなわけでアラレちゃん達を引き連れて、ルルの元へ。意外にもルルは留守番している間に島を調査していたらしい。健気なとこもあるじゃん。

川作ったり草原作ったりした後に次の島へ。

 

オッカムル島

鉱山地帯らしいが、やっぱり寂れてる。

穴に落ちたところを、ペロという女の子に助けてもらった。どうやらこの町のアイドル的存在のようだ。

坑道に埋まってたゴルドンという島の守り神的な存在を救い出し、金を与えてゴールドマンなれば島にゴールドラッシュが戻るとのことなので、たくさんの鉱石を集めることに。

あらくれのやる気を出すためにバーを作り、ペロがバニーになった。バーを作ると鉱石の採掘量が上がる謎システム。

なぜか町の奴らからペロをめぐるライバル扱いされる。私とペロの百合だぞ。百合に男が入ってくるとか、わかってねぇ奴らだ。

プールを作ったり、ペロのバニー服が豪華になったりしてるうちに、無事鉱石も集まりゴルドンはゴールドマンに進化した。

お祝いにパーティをしてハッスルダンスを踊っていたら、総督のメドーサボールが現れ、ペロを石にしてしまった。

メドーサボールを倒せばペロも元に戻るし、ゴルドンも完全に力を取り戻すとのことなので、キラキラしたものが許せないメドーサボールを誘き出すために黄金のバーを建設。

やっぱりほとんど住民がやってくれる。ただ、最初の整地ですでに立てていた建物の屋根を削られて泣いた。気に入ってたのに…。

バーが完成し、メドーサボールがノコノコと現れたところをボコボコにする。男女平等パンチ!

ペロの石化が解け、ゴールドラッシュも戻ったが、ゴルドンの体は消滅し、島の守り神になってしまった。また魔物の仲間犠牲になってる…。

筋肉とペロを連れてからっぽ島へ。なんかハーゴン教の怪しい宣教師がいるぅ!何もせずに帰ったけど、怪しい。殺せ。

ここではオアシスとピラミッドを作るらしいが、正直ピラミッドは私の好みじゃないので後で更地にしました。

そしてやっぱりと言うべきかさっきの宣教師が魔物を大量に引き連れて来た。殺す。

あまりにも数が多いので、主人公とシドーは一時的に他の島へ避難することに。残って殺したい。

しかし船はハーゴン教団の船にぶつかり、船長が人質に取られて全員捕まってしまう。船長貴様。

 

かんごく島

持ち物を全部取り上げられ、裸になる。シドーが服を着ているのが納得いかない。

監獄に入れられるころには懐かしのボロの服を着ていた。

断崖絶壁に囲まれた島自体が監獄になっているらしいやばい場所。更生という名目で、せっかく育てたキャベツを燃やさせられたりしたが、別にノーダメージだった。キャベツ燃やすの楽しい。

なんかオラついたスライムを仲間にし、一緒に脱獄することに。

えっちなほんを持ち込んだ囚人の代わりに懲罰房に入ったり、おおきづちを仲間にしたりした。懲罰房割と快適。

ただ、私の脳がヤバいせいで帰り道を勘違いしていつまでも帰れない。そのうちに食料尽きてマジで絶望した。全然違うところに行ってた。本当に頭がヤバい。

準備が整ったので、副監獄長を全員でボコボコにして無事脱獄。船長戦えたんかワレ。

からっぽ島に帰るとルルが迎えに来ていた。というより船着場近くで寝泊まりしていたようだ。健気やん。

他のみんなは寝てるので3人だけの脱獄記念パーティを開催。ルル特製のヤバいケーキ(土入り)を食べて盛り上がって(?)いるとシドーが意味深なことを言い出す。簡単に言うと俺がグレたら殴って目を覚まさせてくれよ!とのこと。

他のみんなとも再会し、次はあのムーンブルクへ。

しかし、しろじいいわくひどい場所らしい。ハーゴンがいなくなって今は復興してるはずでは?

 

ムーンブルク

見るからに寒そうな場所に着くと、いきなり青髮のリックというやつに絡まれる。やんのか?

どくけしそうを作って女兵士を助けて欲しいと言われたが…どこにもいないぞ?

とりあえず渡したら虚空に向かって使い出した。怖い。

っていうか多分いるはずの場所にキャラが表示されてない。詰んだ。ロードしたら治った。やめろや。

消える女はアネッサという名前だった。この島の住民はハーゴン教団の魔物と戦い続けているが、ハーゴン教の信者でもあるらしい。

ムーンブルク城を拠点として攻めてくる魔物達に対して終わらない戦いをし続けることが使命なんだとか。絶対遊ばれてる。

ビルダーが来たことにより魔物に勝って戦いを終わらせるという考えが芽生えたようだ。

しかし、3勇者のうちの1人がいるはずのムーンブルクハーゴン教信者だらけなのは流石におかしすぎる。そもそも、王はいても姫なんていないらしい。どういうこと?

よくわかんないけど、まずは防衛拠点を広げる。

しかし、外に出ると5秒に一回くらい敵が攻めてくる。しかも結構強い。相手にしているときりがないので、素材をとっては安全地帯に引っ込むというやり方をしなくてはならない。

そして集めた建材で徐々に広げていく。鐘の力で衛兵も増え、順調…と思いきや、場内に不穏な噂が囁かれている。なんでも、城内にスパイがいるらしい。

なるほど、全員怪しいから全員殺そう。シドー以外信用できねぇ。

魔物に対抗する様々な魔法兵器を開発し、徐々に勢力を増していくが、シドーとムーンブルクの住民たちの間に軋轢が生まれ始めた。

好戦的かつ独断で危険な行動をする部分がアネッサたちの保守的な姿勢と合わないらしい。

まあ、私は100%シドーの味方ですけどね。ズッ友だし。

あんまり文句言うとムーンブルクなんぞ放っておいてからっぽ島に帰るからな!

そして話が進むにつれ、だんだんスパイの素性が見えてくる。っていうかリック。知ってた。

最初からいけすかないと思ってたんだよ。特に無駄に明るい「いやっほーう!」が。

そうこうしているうちに魔物の軍団を次々と倒し、残るは総督だけとなった。

そんな時にリック(スパイ野郎)に牢屋作りを依頼される。

これは完成して「やったー!」って喜んでたら、リックに外から鍵をかけられて「この牢屋に入るのはキミさ!」のパターンだ!作ったら速攻外に出なきゃ!

と思ってたら入れられたのはシドーだった。しかも「俺を入れるために牢屋を作ったのか?」とか責められるし。

誤解されたまま話が進んでしまう。シドーが心配すぎて5回くらい牢屋に赴いたけど、毎回あらくれ兵士に連れ戻された。あいつリックの手先だな。

シドー不在のまま全軍を率いてロンダルキアへ向かう。

恐ろしい場所と聞いていたのに、そこは緑や花で溢れる天国のような場所。

しかし、そこにいる魔物はこの世界が偽りだとか意味深なことばかりを言う。

一見平和そうなローレシア城に乗り込み、魔物と戦闘…の前に、手薄になってるムーンブルク城を襲撃していることを告げられる。

そして情報を漏らしたのはもちろんリック。知ってた。覚悟しろよテメェ。

リックはシルバーデビルに変えられ喜んでいたが、なんでよりによってそんな微妙な魔物に…。どうせならキラーマシンとかが良くない?

しかし、ここで重大な事実に気づく。

リックに炎の剣装備させたままだった。

もちろん手持ちには返ってきていない。持ち逃げされた。クソが…絶対に許さねぇからな。

さて、スパイの件も一件落着し、ムーンブルク城に帰る。

早速シドーを出してやらなきゃ!とウキウキで牢屋に向かったらまた連れ戻された。なんでや!

ミナデイン砲は完成し、あとは総督のアトラス(株式会社ではない)を倒すだけとなった。

ここでようやくシドーは釈放。しかし、すっかり拗ねてしまい、こっちの話を聞いてくれない。

アトラスを倒した後も機嫌は治らず絶交宣言までされてしまう。なんか痴話喧嘩の末に別れ話されてるみたいだ。彼氏か?

こうなったのは王がリックとか言う炎の剣泥棒の言うこと聞くからだし、アネッサは気づいてたんなら早々に殺しとけや!

シドーと気まずい雰囲気のままからっぽ島に帰還。

ルルの言葉にも耳を貸さないシドーは、謎の声に導かれていく。

謎の声の正体はハーゴンだった。ビルダーの旗を馬鹿にされて、ルルが怒ってくれてるけど、まじでだせぇ旗だからなぁ(白地にハート2つ描いた)

そしてこの世界のすべては勇者たちに倒されたハーゴンの作った世界で、ハーゴンはここで弱った破壊神シドーを復活させようとしていたらしい。

ということは住民もみんな作り物?…こんな個性豊かな住民を作るなんてお茶目だね。人間の作り込みがすごい。

時空の歪みみたいなところへ飛び込んで覚醒してしまったシドーを連れ戻しに行く。みんな見送りに来てくれたけど、またアネッサ消えてるし、あらくれの1人は今だに線路引いてくれって言ってる。めんどくてやってなかった。

 

破壊天体シドー

SEKAI NO OWARI的な場所に来た。

時折暴れまわっている腕はシドーのものらしい。大きくなったね。成長期かな?

セカオワに怯えるメタルスライムやガイコツやグレムリンキラーマシンを連れて、安全な場所を求め邪神の教会へ。途中ガイコツくんが犠牲になる。

教会にあるあくましんかんを説得し、ここに方舟を建設して、脱出することにした。

魔物も建築を手伝ってくれる。お前らものづくりできたんだね。

色んな場所が崩れまくっていて移動が大変なので、超スーパーカー(くそダサネーミング)を作成した。操作難しすぎ。超げきとつマシンを返して。

あとガイコツくんは生きてた。キラーマシンは車のパーツになった。

どうでもいいけど、破壊と創造は表裏一体的な話を聞くたびに、アレックス・ルイ・アームストロング少佐が頭をチラついて集中できない。

そして方舟が完成したのはいいが、肝心の操舵できる人がいないので探しに行く。

どこかで見たことのある船の中にいたのは…。

船長!あの時のガイコツ船長じゃないか!チュートリアルぶり!こんぶはいらねぇ!

こんぶを食べながら拠点に帰還。みんなを方舟に乗せ、私はシドーに会いに行く。

そして始まるシューティング要素。しまった。私はシューティングが世界一苦手なんだった。そのせいでいつまでも星のカービィをクリアできないんだった。

案の定虫の息になる。降りて殴りたい。

ハーゴンとシドー(本来の姿)のいる場所になんとかたどり着き、約束通りぶん殴って目を覚まさせる。あんま強くない。

しかし、シドーは取り戻せたものの、破壊神シドーは復活してしまった。

怪我をしたビルダーのためにシドーがなんとか薬草を作り(薬草作るのになぜかハンマーで叩いてた)破壊神の方のシドーをぶち殺しに行く。

そして始まるシューティング要素。難しくないはずなのに普通に死にかけたよね。シドーが回復してくれるけど。

今までのものづくりの経験を生かして超スーパーカーをその場で改造して破壊神を倒した。

ついでにハーゴンもしばき倒して、壊れかけのからっぽ島に戻る。

ハーゴンが死んだので世界も消えかけ。

外から来たビルダーはともかく、この世界の住人は確実に消えてしまうので、シドーが取り戻した神の力を使って、この世界を作り直しみんなを救う。規模でかい。

しかし、この世界を新しく作ったらビルダーたちが元いた世界はどうなるんだろう?2つの世界が同時に存在するのだろうか?

ま、難しいことはいっか。みんな無事だし一件落着だぜ。

シドーに厨二病ノート見られたけど許すよ。ズッ友だからね。

 

 

いや〜ほんといいゲームだったなぁ。最高。

正月休みにストーリークリアしたけど、まだまだ遊べる。

からっぽ島の開拓についてはまた別記事で画像と共に紹介したいと思う。

 

いいゲームには変わりないが、もちろん悪い点もある。

例えば、進行不能バグの多さ。今はほとんど直っているとは思うが、発売直後はかなり多かった。

そして、ゲーム自体のボリュームが前作より大幅に増えたことで起きた弊害なのか、全体的にゲームがもっさりしている。特に戦闘はもっさり感を強く感じた。

 

しかし、そんなこと気にならないくらいに面白い!

街づくり要素だけではなく、ストーリーもいいし、キャラクターには愛着湧くし、長く遊んでいられる。

これからもどんどんものづくりをしていこうと思う!

それでは最後に一言。

 

 

 

リック炎の剣返せや!

 

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軽い気持ちでドキドキ文芸部!をプレイしたらエライ目に遭った

今回はちょっと変わったゲームを紹介するよ。(ネタバレあり)

(Steam公式ページ)

(非公式日本語化パッチ)

steamcommunity.com

 

正式タイトルは「Doki Doki Literature Club!」だけど、日本ではドキドキ文芸部と呼ばれてるらしい。

タイトル画面を見て貰えばわかる通り、可愛い女の子が出てくるビジュアルノベル……ではない。

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幼馴染のサヨリに誘われて文芸部に入ることになった主人公は、モニカ、ナツキ、ユリとともに間近に迫った文化祭を目指して活動することになる…というギャルゲーによくありそうなストーリー。

ヒロインたちは全員初日から主人公にあからさまな好意を持っている。人生イージーモードかよ。

選択肢もあるが、文芸部は毎日自分が書いた詩を見せ合うという(恥ずかしい)活動をしていて、好みの単語を選んで詩を作ると該当の女の子の好感度が上がり、イベントが発生する。

一見どこにでもある普通のギャルゲー。

しかし、Steamページには「精神的恐怖」のタグがつけられており、Wikipediaでは「サイコロジカルホラー」とジャンルづけされている。ゲームを起動すると「このゲームには子供に相応しくない内容、または刺激の強い表現が含まれています」との一文が……。

とはいえ、1周目は詩の内容や、ユリとナツキの喧嘩など、所々に不穏な要素が散りばめられてはいるものの、ホラーな展開はやってこない。安心して目当ての女の子とイチャイチャしよう。

しかし1周目のラストは…………。

 

周回プレイによってストーリーに変化が生まれる仕掛けになっており、2周目以降は地獄のホラー祭りとなる。

とはいえ、グロ、残酷描写はあまりなく、メタフィクション的な部分を利用したびっくり系が多い。

驚かし方は多岐にわたり、BGMのテンポを変えたり不協和音を混ぜる、キャラクターの画像がバグる、本来のセリフを別のものに書き換える……どれも突然挿入される演出なので、どうしても驚いてしまう。バグのような演出にはランダム要素もあり、必ず起こるわけではないところが、プレイヤーに心の準備をさせてくれない意地悪さを感じる。

私は2周目でナツキルートに行こうと思ってたら強制的にユリルートに行ってしまう仕様のせいで、ナツキに責められるときが本当に怖かった。

ユリは逆にヤンデレらしいヤンデレなので、若干見慣れてる感があってそこまで怖くはなかった(演出にはびびったけど)

 

また、このゲームには別の怖さも存在する。

それは各ヒロインたちが"女"の部分を見せてくるところだ。それも悪いカタチで。

ユリとナツキの口喧嘩はその代表的なシーンだろう。

1周目では早い段階でサヨリが止めに入り、大した騒ぎにはならないが、2周目は止められる人間がいないためどんどんヒートアップ。とてもじゃないが、主人公には聞かせられない。聞いてるけど。

お互いのマウントの取り合いが実に女らしいやりとりだ。

普通のギャルゲーでは、ヒロイン同士の喧嘩などかわいいものであることが多い(と思う)子供がお気に入りのおもちゃの取り合いをするようなものだ。

ドロドロとした喧嘩シーンを取り入れるゲームもあるとは思うが、ドキドキ文芸部のそれとはやはり違う。ただの男の取り合いだけではない。女の羨望と嫉妬、優越と劣等が入り混じり妙にリアルだ。あまりにもリアルだ。

特にユリが顕著で、ところどころで自分をわざと弱く見せて主人公に媚び、他の女の子(ライバル)の前で主人公は自分の味方だと声高にアピールする。同性に嫌われそうなタイプである。

まあ、私は女のドロドロしたやり取り好きなんだけどね。

 

そして、このゲームのもう1つのやばいところは主人公が割とクズであること。

幼馴染のサヨリから重度のうつ病であることを告白され、彼女を支えてあげようと誓った数分後に他の女とイチャつき、挙げ句の果てにはキス未遂。しかもサヨリに目撃される。

その後の選択肢次第ではサヨリに告白する。どの口で。

それなのに次の日にはすっかり忘れて、不安定なサヨリを置いて1人で登校してしまう。そしてサヨリの死を目撃してようやく後悔するのだ。

言動と行動が全く合っていない。ヒロインはプログラムとはいえこんな奴を好きになってはいけない。

まあ、モニカが恋をしたのはプレイヤー自身だが。

 

ネガティブなことばかり書いたが、これらは全て悪いことではない。

むしろゲームを彩る重要な要素だ。ドキドキ文芸部!は単なるホラーゲームではない。

このゲームは恋愛が主題で、しかも純愛モノだ。

主人公を怖がらせるのが彼女たちの目的では決してない。彼女たちの行動原理は皆恋心によるものだ。ゲームをプレイしてもらえればその意味がわかるだろう。

そしてぜひ文芸部のみんなを好きになってほしい。

このゲームはとにかく細部まで作り込まれている。にもかかわらず、無料で公開しているのだから驚きだ。

言語は英語のみだが、非公式で日本語化パッチがある。翻訳もしっかりしているし、パッチ導入も至って簡単。
プレイ時間も3時間程度なので、連休の暇な時間にぴったりだ。

ホラーが苦手でなければ文芸部のいろんな女の子と親しくなってみyyyyyう

 

 やっぱりいろんな子と仲良くなるなんて良くないよね。モニカとだけ仲良くすればいい。

モニカだけ。

 

Just Monika.

 

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地球に適応できないタイプの人類です

完全にどうでもいい話だけど、私は見た目や言動に似合わずとても繊細だ。

 

どういう部分が繊細かというと、まず潔癖症で他人が触ったものが苦手。

もちろん自分の体を気安く触られるのは同性であっても嫌。

心許せる仲ならいいけど、小学生時代に女の子のクラスメイトが手を繋いできたので思わず振り払ったことがあった。

小さな音や気配に敏感。おかげで超寝つきが悪い。

カフェインを摂ると動悸が止まらなくなる。やばい。

血のついた肉とかホルモン系が食べられない。

アレルギー性鼻炎持ちで、いつもティッシュを持ち歩いてる。

去年本格的にスギの花粉症を発症。

アトピー持ちで皮膚が敏感+乾燥肌。

さらに金属アレルギー。もう地球で生きていくのが困難なレベル。星外に出たい。

 

それでね、この間ピアス開けたんすよ。

ピアスは高校生くらいの時に開けたことがあったけど、金属アレルギーが出てすぐつけるのをやめた。

しかし、十数年後の今、諦めきれずにピアスに挑戦した。

前回の反省を活かしてチタン製のピアッサーでピアスを開けた。

特に症状は出ず、1ヶ月後にうきうきでチタン製の普通のピアスを購入してつけた。

 

耳だけじゃなく顔全体にアレルギー症状が出た

絶望だよ!!!

 

ならば、サージカルステンレスならどうだ!と細めのボディピアスをつけた。悪化した。

2回も皮膚科行く羽目になったわ。

なんだ?死ぬのか???私はピアスをつけると死ぬ体質なのか?????

 

実を言うとサージカルステンレスやチタンが悪いわけじゃなかった(多分)

耳に当たるこの部分がアレルギーを引き起こしていたようだ。

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(ひどい画像)

どっちにしろだよ。

っていうかここもチタンにしとけや。

ちなみにピアスだけではなくネックレスもダメだし、腕時計も金具でかぶれる。ヘアカラーも染める時の体調が悪いとアレルギーが出る。

私はおしゃれをすると死ぬのだろうか。

でも私はなんとか死なない程度におしゃれを楽しみたい。髪を染めたい。アクセサリーをつけたい。

悲しみにくれた私は樹脂ピアスのパーツを購入し、全てのピアスに付け替えた。手芸が趣味でよかった。

しかし、樹脂ピアスもモチーフの裏側まで樹脂でカバーされているものでなくてはならない。

なのでもっぱらフック式の樹脂ピアスのパーツを使っている。めんどくせぇ。

それでも私は諦めない。おしゃれとは命がけである。

 

みんなも死なない程度におしゃれを楽しもう!

 

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全人類が「テニスの王子様」を読むべき理由

テニスの王子様という漫画は、なにかと話題になることが多い。

まとめサイトとかTwitterとかで衝撃的なコマを見て「?」となった人も多いんじゃないだろうか?

そういう意味でも有名なおかげで、知っている人が多い漫画だと思う。

 

でも意外にちゃんと読んでる人って少ないんじゃない?

 

私も国民的漫画であるONE PIECEは飛び飛びにアニメや原作を観てるせいで断片的にしか知らない。

有名な漫画ほど「少しは知ってるけどちゃんと読んだことがない」人の比率が高いんじゃないだろうか。

しかし、それではもったいない。こんなに最高な漫画は他にないのだから。

 

テニスの王子様が最高な理由を挙げていく。

 

試合が熱い

テニプリの試合って「ワシの波動球は108式まであるぞ」とか「半分やんけ!」とか「避けらんねぇ!」みたいな衝撃的なシーンばかりが取り上げられがちだ。

それは認める。確かにセリフも技もおかしすぎる。

テニプリファンなら変な技とか展開には慣れてるんでしょ?」と思われるかもしれないが、普通に言葉を失う。

しかし、実際に最初から漫画を読んでいるとどれも熱い試合ばかり。

試合中のキャラの心情、試合にかける情熱、かっこいい技、

読み終わったあとには変な技のことは全て忘れて「いい試合だった…」とつぶやくことだろう。

何気に試合の勝ち負けや展開が予想しづらいのも魅力だ。

全国大会の千歳、財前VS手塚、乾とか展開の予想できた人いなかったんじゃない?いたらすごいけど。

関東大会の手塚VS跡部とか関東大会決勝の乾VS柳とか新テニの跡部・仁王VS越智・毛利とか好きな試合はいっぱいある。

どれも熱くて最高の試合だ。意外と変な技は気にならないぞ!

 

ギャグが面白い

「知ってるわ!」と思われるかもしれないが、聞いてほしい。

ネットでただ該当のコマだけを切り取った画像を見ただけでは面白さの三分の一も伝わっていない。純情な感情は空回り。

前後のシーンや、そのキャラの性格などを知っているとさらに面白いのだ。

私は新テニのデューク渡邊の「プ…レ…イ…ボ…ォォォォ…ル」が面白すぎて、3日間漫画を開けなくなった。マジで。

ギャグシーンも面白いがギャグのつもりで描いていないシーンもなぜか面白い(もしかしたら許斐先生は狙って描いているのかもしれないけど)

しかもめちゃくちゃ熱いシーンの直後にぶち込んでくるから怖い。油断できない。油断せずにいこう。

 

キャラがたくさんいる

テニプリ、新テニプリのすべてのキャラクター(名前や設定がちゃんとあるキャラに限る)を合わせると300人くらいはいるのではないだろうか。

数えた事ないけど。でも多分いる。

それだけたくさんのキャラクターがいるのだから、推しが見つからないわけがない。

しかも一回も試合描写ないキャラにもしっかりプロフィールがあり、身長体重から好きなタイプ、得意な教科、父親の職業(?)までファンブックには書かれている。大事なのかその情報は。

ヒール的な立ち位置のキャラも、プロフィールを見れば思わず好きになってしまう情報が載っている。

どこかには琴線に触れるキャラクターがいるはずだ。

まあ、そのキャラクターが活躍し続けるとは言ってないけど…。

 

越前リョーマが"少年漫画らしい"主人公ではない

少年漫画といえば、凡人が努力と根性で、天才のライバルを追い抜いていく…というストーリーが王道だと思う。

しかし、越前リョーマは違う。

彼は世界でも有名な天才プレーヤー越前南次郎の息子で、自身も幼い頃からテニスに触れてきた、言わばサラブレッドである。

第1話の時点でテニスがめちゃくちゃ上手い。

そんなリョーマのライバルは手塚でも不二でも亜久津でも赤也でも跡部でも真田でも金太郎でも幸村でもない。

越前南次郎だ。

リョーマがテニスを始めたその瞬間から立ちふさがり続ける最大の壁である。そこが普通の主人公と違うところだ。

設定もさることながら、クソ生意気な決めゼリフ「まだまだだね」をはじめとして、まるでライバルキャラのような性格をしている。

それもそのはず、漫画の構想段階では主人公は金太郎で、リョーマはそのライバル役の予定だった。

リョーマの所属する青春学園中等部テニス部も、全国大会出場には至っていないが、毎年関東大会で好成績を残す強豪校だ。

すでにめちゃくちゃ強い手塚が部長にいるし、天才不二周助もいる、ダブルスの穴を埋める大石・菊丸のゴールデンペアもいる。最初から強いのだ。

普通少年漫画ならこういう学校は舞台にしない。

不動峰のような、虐げられ、ドン底からのし上がるのがセオリーだ。

そのセオリーをあえてずらすことによって新鮮な印象が与えられるいい設定だと思う。

 

作者がテニス経験者である

経験者どころか、インストラクターの経験もあるからめちゃ上手い。

普通知ってる物事を題材にする場合、自分の中の常識に囚われてぶっ飛んだ内容にできないものだ。よく言えばリアリティがあるということでもある。

許斐先生はテニスをよく知った上でルール無用の残虐ファイトを描けるのがすごい。

でもちゃんとテニスになってる。だってテニス知ってて読むと何倍も面白いもん。

ちなみに私はテニプリ読んでテニスに詳しくなりました(技がルール違反かどうか逐一調べてた)

 

要約すると、天才が描いてるんだから面白いに決まってるだろ!ということです。

今すぐAmazonで全巻買って!無理ならネカフェで読んで!

 

ちなみに私の応援している学校は六角中だけど、活躍はおろか漫画内に登場すら滅多にしないよ。泣いてない。

 

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今更ながら実写映画鋼の錬金術師の感想を語る

いやマジで今更ですけどね。前にハガレンの記事(鋼の錬金術師(09年版)を全部観て死ぬほど泣いた - そんなことより)を書いた流れもあるし、スマホのメモに映画の感想が残っていたのでせっかくだから書きます。

 

※好き放題書くけど苦情は受け付けないよ!

 

あの名作鋼の錬金術師実写化ということで、公開前から何かと話題になった。(主に悪い意味で)

試写会であまりの出来に号泣したファンがいただの、監督が悪い感想は書かないように呼びかけただのという噂もあり、もうめちゃくちゃだった。原作ファンは決して観てはいけないとまで言われていた。

私はハガレンが好きだったが、話題になりすぎてて逆に観たくなった。

それに、観てもないのにあれこれ語るのは私のポリシーに反する。というわけで、公開から数日後、1人で映画館へ。

ちなみにハガレンファンの友人を「一緒に1800円をドブに捨てに行こうぜ!」と誘ったが普通に断られた。泣きそう。

まだ特典の0巻が配られていた。むしろこれのために来た感はある。

映画館は公開直後なのにあまり混んではいなかった。大丈夫なのか。

 

期待しないで観たため、かなりハードルが低くなってはいるものの、出来は悪くはなかった。

が、決してよくもなかった。

クソ映画とまでは言えないが、面白いかと言われると微妙だし、笑いにするにも微妙だ。なんていうか、とにかくいろいろと微妙だった。

以下、細かくいいところと悪いところを書いていく。

 

*キャストについて

公開前にキャストに関して「日本人キャストなんてありえない!」という意見を多く見たが、私はそこらへんは仕方ないと思っている。

外国人キャストを集めてハガレンのセリフを違和感なく言わせられるのだろうか?それとも字幕なのか?字幕じゃ迫力出ないだろう。それとも吹き替え?それアニメでよくない?

日本人が演じるのに違和感があるかもしれないが、外国人でも違和感はあると思う。

あと見た目に関して、ウィンリィを茶髪にしたことに批判が集まっていたが、私はこれに関しては肯定派である。

だってキャスト全員金髪似合ってないんだもん。

エドホークアイ中尉も金髪だけ浮いてて変。エルリック兄弟の幼少期は完全にギャグ。

だったらいっそ明るめの茶髪にした方が馴染んで良かったのではないだろうか…。

エルリック兄弟の金髪金眼は作中で意味がある要素なので改変すべきではないかもしれないが、改変なんて今更だし、見た目の違和感が拭えるならその方がマシだと思う。

配役は演技がよければなんでもいい…と思っていたが肝心の演技は良くなかった。

特にウィンリィは後述の性格改変も相まってとにかくひどい。誰も本田翼に演技指導をしなかったのだろうか?本田翼が演技素人ならちゃんと指導すればいいものを…あまりにひどい。これは別人と思うことにする。

もちろんいい演技をする役者もいる。大泉洋はポスターに写っている時点ではただの大泉洋だったが、映画の中ではちゃんとタッカーだった。見た目は大泉洋だけど。

 

◇話はまとまっている

作中の要素を少しずつつまみ食いしているようなストーリーだが、それぞれの話の繋ぎ方が上手く、案外違和感はない。

ヒューズ中佐殺害の容疑者がマスタング大佐で逃亡しつつ調査とか、アルが真理を思い出すための催眠療法中にタッカーに唆されて造られた存在だと思い込むところとかはなかなか良かったと思う。

 

○アルはいい

アルのCGでの再現度は◎。

声も少年らしさが残っていて違和感なかった。

しかし、そんなアルも妙に出番が少ない。CGに金がかかるのか?

 

◆ショボすぎる小道具と衣装

衣装はポスター見た段階からコスプレイベント感が漂っていたが、実際見るとやっぱりきつい。

衣装が妙に綺麗すぎるせいだろうか。着倒した感がないので、衣装だけ浮いている。

あとTwitterで話題になってたが、明らかに日本の公園でロケするのはやめてくれ。

アルが催眠療法で布団に寝かされるところ、シーツがおろしたてみたいに綺麗で鎧との対比ですごい笑った。催眠療法ってだけで面白いのに。

物語の重要なキーとなる「賢者の石」がどう見てもおもちゃにしか見えない。またはあめ玉。

「あー昔レジンであーいうの作ったなぁ」と思いながら観てた。アクリルかなんかで作ってるよね?もっとこう…人の命を使って作られてるんだから、生々しい赤さとか…妖しい輝きとか…ねえ?

母親の墓が風が吹いたら飛んで行きそう。さては発泡スチロールだなオメー。

 

◆謎の取捨選択

後半の人形兵のくだりとかいる?壮大に出てきた割に知らん将軍殺して、軍隊に殲滅されて終わった。スカー削るのにここは残すの?

 

■どの層をターゲットにしているかよくわからない

原作ファン…は阿鼻叫喚だったし、原作知らない人向け…なのか?

大人が見ると小道具やセットのショボさばっかりが目につくから、子供が観たら面白いかも…と思っていたが、後半の人形兵とか人間燃やしたりとかやたら気持ち悪いシーンが多い。こんなん子供泣くわ。

ちなみに私の行った映画館では親子向けの上演プログラムになっていた。やめろ。

 

▼長い

案外上手く話をまとめてはいるが…それでもこの内容で2時間は長すぎて飽きる。1時間半くらいに集約できそう。

 

★キャラクターの性格改変

私が特にダメだと感じたのはここだ。なんで無駄に変えたのか意味がわからない。

役者に合わせたのか監督の趣味なのか、とにかく解釈違いだ。

エドに元気さが足りない。怒っても控えめ。

あのノリを実写でやるのは難しいのかもしれないが、チビと言われて「あ?」と返して睨むだけってチンピラじゃないんだから…。(漫画のエドもチンピラ感あるけどあれは元気なチンピラ)

大佐は他人に厳しく融通がきかないキャラになってしまい、原作の女好きでだらしないように見えてしたたかな野心家の面は全くない。

教祖の持っていた偽賢者の石を兄弟の目の前で燃やしてエド連行とか、原作なら絶対にしなさそうだ。こいつにはついて行きたくない。

映画では部下がホークアイ中尉しかいないのも、人望がないせいにしか見えない。っていうかハボックくらいは出しても良さそうなものだが…。

有能といえば有能かもしれないが、愛嬌がない。

ドクターマルコーは強そうすぎる。絶対ホムンクルスの1人や2人は殺れる。

ホークアイ中尉は無能すぎる。すぐ動揺して銃を下ろす。前半は大佐の後ろにいるだけで陰が薄い。

そしてウィンリィ

アニメといい、実写映画といい、なぜメインヒロインは改変の最たる被害者になってしまうのだろうか。

本田翼は可愛い。ウィンリィも可愛い。

でも映画のウィンリィは可愛くない。事あるごとに兄弟に同行しては人質になり足を引っ張りまくる。

エドのことは大好きだが、アルのことはどうでも良さそう。

しゃしゃる、とにかくなにかとしゃしゃってくる。 リゼンブールに帰れ!兄弟の帰る場所だろが!

本田翼の演技が素人なのも相まってとにかくイライラするお邪魔虫になってしまった。

彼女の性格が原作通りなら、全体の評価はもう少し上がる。そのくらいダメだった。

 

☆まとめ★

原作ファンとしては他にも色々ツッコミどころがあるんだけど、そういうの抜きすればそこそこ観れる作品ではある。

ただ、とにかく予算不足をなんとかしてほしい。

お金ないのに実写化映画なんていうお金のかかりそうな作品作るもんじゃないね。

 

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