そんなことより

ゲームの話とか全然関係ない話とか

弱いオタクなので鬼滅の刃とチェンソーマンで心が死にました

タイトル通りです。全体的にジャンプ本誌ネタバレ。

 

鬼滅の刃21巻を読んだんですよ。

前の感想記事に書いたと思うけど、私は鬼滅の刃では玄弥くんが一番好きです。

そんな私が21巻を読みました。つまり、どういうことかわかりますね?

いや、読む前から知ってたんだよ?だって大人気作品だからさ、ネットの海を漂ってるとどうしてもネタバレ踏んじゃうじゃん?それは自己責任だからOKなんだ。

普通に単行本読んでる頃から死ぬ予感はひしひしとしてたし……。「この子絶対死ぬな」って思ってたよ……。死ぬ要素しかないじゃん。生きろや。

そんなわけで21巻でこの展開になるの知ってたから読むまでに心の準備期間が必要だった。

7/3発売で、私は電子版で買ってるから0時配信だけど、ダウンロードするだけしてしばらく放置。読もうとしてKindle開いては閉じる日々。

7/5の夜に今日こそ読むぞ!と決心……してから読むまでに50分かかった。読む前から動悸して体調崩した。

そして読んでいきなりあの話じゃん?そりゃ私も心肺停止しますわ。次の日仕事なのに一切眠れなくなった。損害賠償請求したい。無惨宛で。

そもそも20巻すらも一回読んだきり一切開いてないからね。読んだ日在宅勤務だったんだけど、その日リアルに体調崩して仕事になんなかったからね。労災払えや無惨。

いっそのことめちゃくちゃ傷口広げようと思うから玄弥くんのこと語るね。

玄弥くんのことはさぁ〜炭治郎に腕折られた時に「かわいそうすぎワロタ」って思ってて、その後ちょくちょく姿だけは見るな〜って感じで少し気にしてた程度だったんだけど、刀鍛冶の里で完全に好きになっちゃったよね。

温泉入ってて昔腕折ったやつが馴れ馴れしく話しかけてきたから「死ね!」って言うところ、いいと思います。極めて真っ当なリアクション。

玄弥にグイグイくる炭治郎怖すぎて、めちゃくちゃ同情したわ。頑張れよ。

ああ見えて常識人だから、最初はあんなに攻撃的だったのに禰豆子が太陽克服した時には優しい笑顔しちゃう。

柱稽古での炭治郎とのやりとりも良かった。怒ってるシーンが多かったけど、本来は結構穏やかだし優しい子なんだろうなぁ、って思った。

クソ親父の血のせいで頭に血が昇りやすくて、すぐ手が出ちゃう気質だけどね。兄も。血の呪いや!!!!!クソ親父が!!!!!地獄行け!!!!!(行ってる)

玄弥くんが呼吸使えないって設定はてっきり練習すればみんな使えるようになるものだと思ってたから驚いた。そして呼吸使えなかったら隊士として話にならないとかいうレベルなのも驚いた。

だって呼吸使えるモブ隊士が弱すぎるからなんかそんなに重要じゃないのかなって……。っていうかそんなに呼吸大事なら試験の必須条件にしたらいいのでは……。そうしないってことはお館様的には鬼を本気で殺す気があれば呼吸使えなくてもOKなんだろうな。

呼吸使えないのに大岩動かしてるのは普通にすごいと思う。柱稽古もなんだかんだちゃんとこなしてるし、普通に入隊歴浅いのに階級結構上がってるし……。本人が思うほど弱くないのかもしれない。

あと玄弥くんは弟でもあるけど、兄でもあるじゃん?

彼の兄の一面が見えるシーン好きなんだよね。小さい弟を寝かしつけてたり、母親が帰ってきたと思って不用意に扉を開けようとする弟や妹に咄嗟に声をかけたり、ぐったりしてる弟たちに医者を呼んでくると励ますところとか。

あと肩車してあげてるのめっちゃ良かった。玄弥くんは背が高いし肩車してもらったら嬉しいよね……と、ここまで書いたところで、もしかしたら玄弥くん含め不死川家の子供たちは肩車なんてしてもらったことないのかも……と思ったら切なくなった。セルフダメージ受けた。

あーもう玄弥くんのこと考えると優しい気持ちと切なくて悲しい気持ちで動悸息切れの末心肺停止するんだよ。

吾峠先生は魅力あふれるキャラクターが生きる素晴らしい漫画を描くなぁという尊敬の念と共に「どうしてこんなひどいことを……」という畏怖の念も湧き上がってくる。人の心はあるんだよね?ね?

私色んな漫画やゲームに触れてきたけど実は「好きなキャラが死ぬ」っていう体験はあまりしてきてない。

闇のオタクに見せかけて光属性だからね私(?)

そんなわけであんまりない体験に心と身体に信じられない程のダメージを負いました。慰謝料請求する。無惨に。

 

そして最近のチェンソーマン。

闇の悪魔に出会ったことですっかり弱ってしまったパワーちゃんの介護を通して、デンジ、アキくん、パワーちゃんの絆は深まっていて、デンジはご褒美としてマキマさんから誘われた江ノ島旅行をパワーちゃんを放って置けないからと断った。

パワーちゃんのことはまったく女の子として意識していないのに、だ。

今まで原動力が性欲だったデンジがマキマさんの2人きりの旅行デートを断る。これはものすごい変化である。デンジの中の優先順位が“恋“より“家族“になった瞬間だ。

共同生活を通して変わったのはデンジだけではない。

パワーちゃんの虚言癖は相変わらずだけど、初期は野生動物のような振る舞いだったのに、今では野菜を放り投げたりはしなくなった。ペットから幼稚園児くらいには進化している。

アキくんは公安でも有名な悪魔嫌いで、悪魔を庇うデンジを厳しく注意したり、天使くんと仲良くできないと言い切ったりしていた。

でも根は優しくてお兄ちゃん気質だからか、毎日根気よくデンジたちの面倒を見ているうちにだんだん情が湧くようになる。

前は辛いだけだった家族の墓参りが、最終的にはデンジたちと一緒ならそんなに悪くないと思えるまでになり、そして彼らを失うことを恐れるようになる。

家事の当番表、人数分の洗濯物や食器など、3人が家族になっていく過程は台詞やモノローグを使わずに巧みに表現されている。

読者は皆、未来の悪魔の予言である“最悪な死に方“を頭の片隅に置きつつも、3人の幸せな日常が続くことを願っていた。

まあすべて壊れちゃうんだけどね。

どうして?マキマさん……?どうしてこんなことになったの?どうして……?

未来……最高……?

ついこないだまでさあ、「光ん力だぁぁぁ!」とかコベニカーとかパワーちゃん半天狗説とかそういうので盛り上がってたじゃん?

なんでこんなことになったの?この落差はなに?温度差で心臓発作起こしたんだが?

ねえアキくんの人生ってなんだったの?

両親と弟を銃の悪魔に殺されて、しかも弟に関しては自分がグローブを取ってくるように言ったから死んでしまった。

そして復讐のために公安のデビルハンターになるが、信頼を寄せていたバディの姫野先輩は死ぬし、自分の寿命も残り2年未満になっちゃう。

しかも新しく契約した悪魔には最悪の死に方をすると予言される。

そんな絶望の中から掴み取った希望の光がデンジとパワーちゃん(+ニャーコ)だった。

それなのに仇の銃の悪魔はすでに倒されているし、自分とパワーちゃんがデンジにグチャグチャに殺される予知は見せられるし、その予知を覆そうと相談したマキマさんに支配されて全て捧げちゃうし。

そもそもアキくんがマキマさんを好きだったのも支配による刷り込みである可能性が高い。

アキくんは命を捨ててでも殺したかった仇に乗っ取られ、今はかつての仇と同じように罪なき人々を殺している。

そしてデンジは口うるさい兄を自らの手で殺さなくてはならない。予言ではパワーちゃんすら手をかけることになるらしい。

もうこの先にはどんな希望もないし、未来もない。

例え意識が戻っても、市民を殺した事実に彼が耐えられるとは思えない。むしろ意識がないまま死んだ方がマシだろう。

でも藤本タツキ先生はそういうことする。別にそういう趣味とかじゃなくて、物語に必要ならどんな残酷な展開でもやる。そういう人だ。

いや、ながやまこはるアカウントとか作ってる人だから理解はできないんだけど、慈悲はないと思う。

アキくんの二十数年の人生をすべて無為なものにするのになんの躊躇いもないだろう、それがわかるからチェンソーマンの読者は毎週月曜日に呻き声を上げているのだ。

月曜日に電子版ジャンプをダウンロードしている瞬間が一番怖いまである。

 

この先出る鬼滅の刃の単行本は本誌で読んだことのある展開だからまだいいけど(と言いつつどうせ泣く)、チェンソーマンは耐えられないかもしれない。

そろそろキャラじゃなくて私が死ぬかも。その時は無惨を道連れにするからよろしくね。

 

そしてまた運命の月曜日が来た。生きて明日を迎えられたらいいなぁ。私が。

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