【VA-11 Hall-A感想】バーテンダーをしてたら客にオーガズムの話をされたでござる
今回紹介するのはこちらのゲーム。
VA-11 Hall-A: Cyberpunk Bartender Action on Steam
タイトル:VA-11 Hall-A: Cyberpunk Bartender Action
対応機種:Steam、PlayStation Vita、PlayStation 4(発売予定)、Nintendo Switch(発売予定)
開発元:Sukeban Games(英語版)
私のPCは中古で低スペックなので、Steamで低スペックでもできるゲームを探していた。
そこで見つけたのが、セール中だったVA-11 Hall-A。
サイバーパンクな世界観で、バーテンダーとして働く女性が主人公のアドベンチャーゲームだ。
アクション要素や複雑な操作は一切ないため、ゲーム冒頭の注意書きにもある通り、お酒片手にのんびり進めていける。
PSVITA版も販売されており、2019年にはPS4版、Nintendo Switch版も発売予定。値段的にSteam版がおすすめ。陰惨で恐ろしい描写はないものの、CERO D。その理由は後述するアレな会話のせいだろう。
Steam版は1500円。セール中なら1000円以下で手に入る。英語、日本語、中国語対応。
気になる日本語翻訳はかなり秀逸で、ネットスラングまでバッチリ訳されているので安心してプレイできる。翻訳が秀逸なゲームはいいゲームだ。多分。
舞台は腐敗した政府や財閥が仕切る街、グリッチシティにある、VA-11 Hall-Aというバー。読み方はヴァルハラ。
主人公はVA-11 Hall-Aで働く女性バーテンダーのジル。ボスのことが好き。お前ら喜べ、百合だぞ。
店のボスは、中性的で可愛らしい外見に反して、元女子プロレスラーで腕っぷしが強すぎて各地で伝説を作り続けるディナ。
隠したい過去があるらしいバーテンダーのギリアン。通称ヤ○チン。
従業員(主人公含む)の時点で個性が爆発してるが、ここにくる客はもっとすごい。
巨乳ハッカー、筋肉娘、ロリセクサロイド、アンドロイドアイドル、猫耳娘、24時間生配信娘、殺し屋、詩人おじさん、瓶詰めの脳みそ…。
サイバーパンクってのは何でもありだな!ちなみに同性愛も普通だ!リリム(アンドロイド)との恋愛もな!
一般的なアドベンチャーゲームのように会話の中に選択肢はなく、酒の提供が選択肢の代わりになっている。
エンディングは6種類。バッドエンドもあるが、別に内容はバッドではない。バッドエンド以外のエンディングは条件を満たせば同時に見ることができる。
特殊エンディングは、注文を正確にこなすことが重要。
レシピはゲーム内で調べられるので問題ないが、たまになぞなぞのような注文が来たり、事前に購入しておかなければならないものがあったり、注文と違うものを出すのが正解だったりするので、初見でパーフェクトクリアは難しい。
ゲームの流れはバーへ出勤→休憩→家に帰って買い物やネットを見る→バーへ出勤が基本の形。
買い物でジルの欲しいものを買っておくと、ジルがカクテルを作る際に注文を復唱するので、適当に会話を飛ばしてしまった時に便利。購入したものはジルの部屋に置かれる。全部買うとカオス。
ゲームの1番面白い部分は客との会話だ。
先ほども言った通り、かなりの個性派な客が訪れるので、会話も相当濃い。
例えば、営業1日目に来店した、派手な見た目の男性がおもむろにこんなことを聞いてきた。
「なあ。これまでにオーガズムに達したふりをしたことはあるか?」
は?
「イッたふりをしたことはあるのかと訊いたんだ」
二回も言ったよこの人。まさか聞き間違いじゃないとはね。
この人初対面なんだけど、初対面の女性に対してこれほど不適切な質問ある?
ちなみにちょっとググってみたら、セックス中に演技をする女性の割合は7割を超えるとの調査結果も…。他のサイトでも半数以上という調べが多数。
誰も幸せにならない情報を得てしまった。Google検索履歴に変なの残ったわ。
それ以外の会話もかなりきわどい。キュウリとか、WiFiルーター付きのアレとか。きわどいっていうか完全にアウト。コンシューマー版ではこの会話はどうなっているのだろうか?
会話の中にはパロディ的小ネタが散りばめられていて、元ネタを知っているとクスッとする(ディナが昔赤い彗星と呼ばれていた理由が「三倍速いから」、ロリセクサロイドは昔ドロレス・ヘイズを名乗っていたが、キケンなオンナみたいでやめた等)
あと、ジルの部屋ではみんな大好き某大型掲示板○ちゃんねる的なやつが見られるぞ。そこにも小ネタ多数。
値段の割に十分なボリュームなので勝って損はない。ストーリーと世界観に存分に酔える作品だ。
あ、でもオーガズムの話とかされても受け入れられる人限定ね!