そんなことより

ゲームの話とか全然関係ない話とか

ワールドトリガーの子供たちを支える“大人”の話

少年漫画に登場する大人、特に大きな組織に所属しているタイプの大人はなぜか軒並み無能揃いだ。

例えば探偵モノに出てくる警察はもれなく全員無能と言っていい。警察が有能なら探偵の出番はないからだ。

金田一少年の事件簿のスピンオフではそのポンコツぶりをめちゃくちゃネタにされている。日本の治安ノーフューチャー!

無能な上に性格もクソであるパターンが多く、その場合は組織自体が腐りきっている。

そういった大人の漫画内での役割は、主人公を含む少年たちの引き立て役や、読者のヘイトを集めておいて、後で痛い目を見てカタルシスを誘う役などがある。

ある意味、少年漫画には必要不可欠な存在と言える。

しかし、ワールドトリガーの世界に無能な大人はいない(名も無きモブは除く)

もちろんクズもいない。

というわけで、主人公たちとは別の“戦場”で戦うかっこいいおっさん達を紹介していこう。

東さんと冬島さんは(見えないけど)20代だからおっさんにはカウントしてないぞ。戦闘員だし。


城戸さん

本部司令・最高司令官。

ボーダーで一番偉い人。

門の誘導防衛計画、本部巨大基地の建設などの計画・主導、現ボーダーのほとんどのルールを作り、必要な人材をスカウトしてきた。

ボーダーが短期間に大きな組織となり、近界民に対抗できるようになったのは城戸さんの手腕があったから。

近界民を敵として徹底排除を掲げており、近界との橋渡し的な役割だった旧ボーダーとは真逆のスタンスだが、ボーダー隊員や市民の支持は強い。

これは、近界民によって家族や家を失った隊員が多く所属するためであり、現在のところボーダー内で最も勢力の強い派閥である。

旧ボーダーにいた時は朗らかな笑顔を見せていたが、5年前に同盟国の戦争に参加し、多くの仲間を失ったことから、旧ボーダーとは違う道を歩むようになり、顔つきも厳しくなった。

近界民を激しく憎んでいて、規律やルールに厳しい……のかと思われたが、迅との取引があったとはいえ近界民の遊真のボーダー入隊を許したり、記者会見で責められる修に助け舟を出したり、そのあとスケープゴートの件は忍田さんや林藤支部長は無関係だとフォローをしたり、第二次大規模侵攻の首謀者の一人であるヒュースのボーダー入隊を許したりと結構柔軟で話のわかる人。

過去に忍田さんに車を真っ二つにされたことがあるが、(多分)許している心の広さを持つ。

顔に大きな傷がありカタギにはとても見えないが多分カタギ。

やんちゃ小僧とトリオンモンスターの名付け親。


忍田さん

本部所属・本部長。

やんちゃ小僧なので大人枠に入れていいのか迷った。

市民を守ることを第一に考え、冷静かつ合理的に隊員達を動かす指揮官。

大規模侵攻では分断させて戦力を削ごうとした敵側の策略に乗らず、ボーダーの戦力を集中させて対処し、市民への被害を最小限にとどめた。

現役を退いてなお、ボーダー内ノーマルトリガー最強の座を不動のものとしており、その強さは個人ポイント4万越えで個人総合1位に君臨する太刀川ですら負け越すほど。

ボーダー本部に人型近界民が侵入した際は自ら撃破に向かった。しかも通路ではなく外壁を走って最短ルートで。やんちゃ小僧め。

反則的な能力を持つ黒トリガー相手に、「チームの強さ」を見せつけて勝利した。

33歳だけどまだまだやんちゃ小僧。ブレードの訓練でうっかり城戸さんの車を真っ二つにしたり、川の水の上を走れるかためして警察を呼ばれたり、2階の窓から出て3階から帰ってきたりと、たくさんのやんちゃ小僧エピソードを持つ。さすが太刀川の師匠。


鬼怒田さん

本部開発室長。たぬきっぽい人。

城戸さんがどこからかスカウトしてきた人。

門(ゲート)誘導システムの開発、本部基礎システムの構築、ノーマルトリガーの量産化など玄界におけるトリガー技術の飛躍的進歩に一役どころか百役くらい買っているすごい人。

訓練室の仮想訓練モードの制作にも関わっている模様。

仮想訓練モードはトリオンの働きをコンピュータ上のデータに置き換えるため、いくら戦っても実際にはトリオンを消費しない。また、設定を変えることで様々な状況を再現することが可能。

ノーリスクで実戦形式の訓練を何度でも行うことが可能で、これによって隊員の訓練効率が大幅に上昇し、わずか数年で近界民に対抗できるようになった。

仮想訓練モードについては、近界民である遊真やヒュースも評価しており、トリガー以外の技術が発展していない近界では実現できない画期的な技術と言える。

また、街中にラッドが放されてイレギュラーゲートが開きまくる事態になった時は、捕まえたラッドを解析して2時間以内にレーダーに映るようにしてほしいという迅の無茶振りにも対応してみせた。

こう見えて人格者であり、人型近界民が基地内に侵入した時は、部下たちに研究室は捨てていいから絶対死ぬなと退避命令を出すシーンもある。かっこいい。

奥さんと娘さんがいるけど、鬼怒田さんが無理やり実家に帰したのでバツイチ。

娘には甘いようで、娘と年の近い千佳ちゃんにも激甘。佐鳥?知らん。

偉そうだけど、実際偉いので問題ない。

ワーカホリック気味で幹部の中で一番働いてるせいかクマがどんどん濃くなっていく。心配。


根付さん

メディア対策室長。きつねっぽい人。

城戸さんがどこからかスカウトしてきた人その2。

テレビ、新聞、雑誌などのメディアに対応してボーダーの印象向上や問題の処理、隠蔽をする人。

ボーダーとかいう怪しすぎる組織が町の一部を警戒区域として占拠している状態にあるにもかかわらず、反ボーダー団体が少ないのはこの人の印象操作のおかげ。

普通だったらトリオン兵はボーダーが作って街に放ち、それを倒しているだけの自作自演だとか言い出す奴がいてもおかしくないと思う。

それどころか若者はボーダーに憧れてる人ばかりで、かなり街に受け入れられている様子。

しょっちゅうトリオン兵が襲ってきてるのに三門市から離れて行く人はあまり多くないのは、ボーダーの好感度が高いというのも一因。

大規模侵攻で多くのC級隊員が拐われた件で、修をスケープゴートにしようとしたら唐沢さんと修によって台無しにされたちょっと運の悪い人。嘘は言ってないんだけどなぁ……。

ボーダーに入隊したヒュースがチート級すぎて近界民疑惑が流れてしまったときには、修が連絡を入れる前にすでに対策は終わっていた。早い。有能。

いつも動揺している気がする。幹部の中で一番胃が心配な人。

こんなにすごい人にアッパーを食らわせてB級降格処分になった不届き者がいるらしいですよ。信じられないよねー?ねーカゲ?ねー?


唐沢さん

外務・営業部長。

城戸さんがどこからかスカウトしてきた人その3。

ボーダーの資金集めのほとんどをこの人がやっている。悪の組織出身。

三門市、県、国、外国との協議、交渉を一手に引き受ける。

ボーダーは国からの支援を受けていない民間の組織なので、資金は自分たちで調達しなければならない。

組織運営、施設整備、研究費用、人件費、家を壊された住民への補償金……とにかくなにをするにもお金がかかる。

いくら鬼怒田さんの技術がすごくても先立つ物がなければ実現できない。お金はいくらあっても困らないのだ。金は全てを解決する。

今はスポンサーがついて資金を出してくれるようになったが、設立直後のまだ市民からの信頼を十分に得ていないボーダーにお金を出してくれる人はそういなかったはずだ。そんな状態で資金を集めた唐沢さんはすごい。

唐沢さんがいなくなるとボーダーは運営できなくなってしまう。いったいどんな方法でお金を集めているのかは謎。

修を何かと気にかけており、記者会見でスケープゴートにされそうになった時は、修に“反撃の機会”を与えた。

唐沢さんが有能な理由は学生時代ラグビーをやっていたから。ラグビー万能説。


林藤さん

「ボーダーがやべえ!」って言い残して電話ボックスで射殺されてそう。

 

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